杉並区中学生フューチャーサイエンスクラブでの活動

大井みさほ会員が、8月5日の午前と午後に、杉並区が主催する「杉並区中学生フューチャーサイエンスクラブ」の「未来技術・エネルギーコース(全5回)」の中で、「光工学」というタイトルで実験授業を行いました。

このプログラムは、杉並区在住・在学の中学生を対象として8月3日から7日まで開催される催しで、事前申し込みを受け付けて抽選で受講者を選んでいます。杉並区のキャッチコピーは、「未来に輝く中学生のための科学教室です。最先端の科学を体験してみませんか?」

会場は高円寺中学校です。高円寺といえば「阿波踊り」、毎年、華やかに行われますが、高円寺中学校でも「もう止ま連」などという「連」を作って、わくわくフェスティバルで披露しているようです。
写真は(C)東京高円寺阿波踊りhttp://hanabi.yahoo.co.jp/spot/detail/i168234/より

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本筋から外れてしまいました。元に戻して、午前9時半から12時までと午後1時から3時半までの2回、説明、演示実験、生徒自身の実験、工作のコースを行ないました。午前は30名、午後は18名の生徒が受講しました。

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内容は4つに分かれます。①まず、各種光源の説明を行ない、次に空気中をレーザー光のビームが直進することを水槽を使って示し、空気中から水中に入るとき界面で屈折すること、さらに入射する角度によって反射、あるいは全反射をすることを説明して演示実験で見せました。②水槽を使って生徒による屈折、反射、全反射の実験を行ってもらいました。③光ファイバーについて説明し、レーザー光は全反射によって遠くまで届くことを演示し、生徒自身により光ファイバーを使ってレーザー光の送信・受信、さらにモールス信号を使って情報を送れることを、数の引き算をして実感してもらいました。④さらに、分光についての講義を行い、回折格子を使って分光の演示、生徒自身に回折格子分光計を製作してもらい、蛍光灯や屋外光の観察を行いました。

光ファイバー http://optica.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/02/05/photo.png より

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最後に公立学校では教えないはずの光が空中から水中に入るときにどうして屈折するかを質問してみたところ、正解の生徒が一人いたのには驚かされました。参加者は杉並区に住む生徒ですが、私立、国立の中学校の生徒もいるということでした。

これらの学習は、2月末に発表の場が与えられる生徒の自由研究に活かしたいとのことでした。

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