2026年6月10日、12日、16日、17日の4日間、市川高等学校にて本年度のSSH研究構想発表会が行われ、本会会員が5名参加しました。今年の高校2年生は理科系希望者が多いとのことですが、一部文系の生徒さんも含めて約300名の生徒さんがポスター形式で発表を行っていました。
それぞれの日において理科各分野の発表がありました。物理系では身近な現象をテーマとしたものが多く見られました。例えば、音響関連のテーマでは、バイオリンの音色からヒントを得て木材の材質が音に与える影響を調べるというテーマなどは興味深く感じました。化学系では地球環境関連のテーマ、例えば廃棄品の利用(バナナの皮で水を浄化、廃棄野菜から紙を作るなど)のテーマが多かったように思います。生物系ではイモリやミズクラゲといった動物を扱ったテーマ以外にも化学と近いようなテーマも多くみられました。比較的数は少ないものの、地学と数学関連のテーマを選んだ生徒さんも意欲的に発表をしており、これらの中にもかなりレベルの高い研究計画も見られました。12日には、文系志望の生徒さんでしょうか、スポーツや心理学、地名などに関する発表も見られました。発表時間が一時間半と限られているので、すべての発表を見ることは到底できませんでしたが、各会員はなるべく多くの生徒さんのポスターを回り、生徒さんに質問やアドバイスを行いました。生徒さん同士も活発に質問をされていて、大変頼もしく感じました。
今回は構想段階ですので、実際に実験・観察などに取り組むのはこれからという場合がほとんどでしょうが、すでに準備実験までやって、かなり計画が具体的な生徒さんも見受けられました。まだあまり計画が具体的でない生徒さんも見られましたが、今後に期待したいと思います。何がどのように分かっているのか、何が分かっていないのかをていねいに調べて理解するように、また既知の知見を自身で確認するための実験を組むなら、大もとの原著論文の実験方法を正確に真似ることが効果的とアドバイスをしました。実験研究の計画立案こそ、実験そのものの結果よりはずっと大きな意味があることも多いのです。今回訪問した市川高校はSSH校の中でも非常に探究テーマ教育を熱心に大掛かりにやっておられます。今後の日本を支える人材がたくさん輩出されることを期待しております。
以上








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