江戸川区子ども未来館での活動(3)

野津憲治会員が、8月21日の午後2時から4時までの時間で、江戸川区子ども未来館の夏休み応援プロジェクトの一つとして、「火山はなぜ爆発するんか」というテーマで、小学校3-6年の児童18名に実験授業を行いました。

実施日の前の7月5日に、子ども未来館へ出向いてしっかりと打ち合わせを行いました。子ども未来館側の要望を聞き、使用できる機材や文房具、パソコン環境の確認を行いました。

満を持しての実施当日です。かなり早めに子ども未来館に到着し、実験の準備を行いました。実施した内容は次の通りです。

1)まず火山および火山噴火についての初歩的な説明を行いました。
(写真は子ども未来館の前川さん撮影)

こちらは、桜島の噴火の様子です。ここからお借りしています。

2)次いで、桜島火山で採取した火山灰を簡単な双眼拡大鏡で観察して、一人ずつスケッチを描いてもらい、火山灰の特徴をつかんでもらいました。
小学生にとって火山灰を扱うのは初めてで、多くの児童が大変に興味を示してくれました。

火山灰にはマグマ起源のガラス片が入っていることを観察できた児童も少なからずいました。
これらの写真はここからお借りしています。ちなみに、火山灰は、「灰」と言っても普通に見る灰とは異なり、上の写真のように、ガラスを含む鉱石の細かい粒なので、処理を誤ると大変なことになります。たとえば車のフロントガラスに積もったものをワイパーを動かして除こうとすると、フロントガラスが傷だらけになってしまいます。降灰がしょっちゅう起こる鹿児島市では、降灰ステーションと呼ぶ専用の集積所に克灰袋に入れて出し、回収して埋め立て処理をしています。

実験に使った火山灰を持ち帰りたいという児童が半分ほどいて、ポリ袋に入れて渡しました。自分で観察していろいろと考えてくれるといいですね。

3)休憩を挟んで、火山噴火が起きるのはマグマの上昇であることを理解するために、火山の内部構造模型をペーパークラフトで作りました。
上の完成図は当日のものとは異なりますが、こんな感じに仕上がります。ここからお借りしています。

子ども未来館の4名の方が、小学生一人一人の模型作りを助けたこともあり、全員が時間内に完成し、その模型を使って噴火の説明を行うことができました。