江戸川区子ども未来館での活動(2)

大井みさほ会員が、8月6日の午後に、江戸川区子ども未来館で毎年実施している「子どもアカデミー夏休みプログラム」の中の一コマとして、「光のすすみかた」というタイトルで実験授業を行いました。参加した児童は小学校3年から6年の児童10名でした。密を避けて収容化の人数の半分以下にしているようです。

最初に、「レーザーとはなにか」と題する資料を配り、レーザー光について説明をしました。次に緑と赤のレーザーポインターを使って、水槽に張った水の中をレーザーポインターの光束が通過する様子を観察し、反射や屈折の実験をしました。

その後、回折格子を配り、蛍光灯や外の景色を観察し、最後に光ファイバーの話をして、持参した種々の光ファイバーを使って、いろいろな使い方を試してもらいました。

江戸川区子ども未来館での活動(1)

和田勝会員が、8月5日の午後に、江戸川区子ども未来館で毎年実施している「子どもアカデミー夏休みプログラム」の中の一コマとして、「生物は細胞でできている」というタイトルで実験授業を行いました。参加した児童は小学校4年から6年の児童12名でした。密を避けて収容化の人数の半分ほどにしているようです。

小型の実体顕微鏡が人数分以上の台数あったので、最初に、拡大するとはどういうことかを実感してもらうために、新聞の折り込み広告のカラー写真を拡大して見てもらいました。肉や野菜の写真を拡大して見ると、細かい色の点が見えます。カラー写真が、シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)と黒(K)で構成されていることが分かります(CYMK)。

次に顕微鏡の操作法の説明を少し詳しく行い、持参したプレパラートを使って操作に慣れてもらいました。その後に、単細胞生物のゾウリムシの観察を行いました。どのように動くか観察するよう促しました。

その後、多細胞生物の植物の例として、お決まりのタマネギ鱗茎葉の内側の表皮層を切り出してもらい、酢酸カーミンで染色して表皮細胞を観察しました。染色により1つ1つの細胞に核がきれいに見えました。ついでミニトマト果実の表皮細胞を観察し、細胞の形、大きさ、色、配列の仕方の違いを考えるように促しました。

動物細胞の例として自分の頬の内側の表皮細胞を綿棒でこすり取り、染色して観察しました。今回もすべての人がうまく観察することができました。ここで植物細胞と動物細胞の違いを説明しました。

最後に細胞分裂の動画を見せ、細胞は細胞分裂により数を増やし、成長することを強調しました。

池袋立教中学校・高等学校での活動

有山正孝、小林憲正、佐々田博之、町田武生、箕浦真生、和田 勝会員が、7月31日の午後に開催された、立教池袋中学校・高等学校の科学部研究会発表会に参加して、助言を行いました。今年度は生物部は参加せず科学部だけで、Zoomを使った研究表会でした。

Zoom研究発表会の様子を画面撮影、修正してあります。

演題は中学生から7題、高校生から6題あり、途中2回の休憩をはさんで予定時間を30分ほど超えて実施されました。いずれの演題もパワーポイントを使って発表され、7分の発表時間の後に3分の質疑応答が行われました。

「生分解性(カゼイン)プラスチックー身近なものでプラスチックづくり」「竹串でフィラメントづくり」「ホウ砂球反応」「酸化チタンによるメチレンブルーの還元」など、興味深い内容のものが多々ありました。

質疑応答の時間には活発なディスカッションがあり、SSISSの会員からも多くのコメントが寄せられ、もう少し内容がわかる演題の表現が望ましいというコメントもありました。また、スライドの内容も、説明不足(少なくとも初めて聴く者にとっては)のものが見受けられました。 ただし、どの演題も問題を設定して実験によって解決しようとする姿勢は見て取れました。これからの発展・展開が楽しみです。