杉並区立高円寺中学校での活動

大井みさほ会員が、2月13日の午前に杉並区立高円寺中学校で、2年生の生徒を対象に、理科特別授業を行いました。

「上皿てんびんの実験」と題して、

①上皿てんびんを使って、1円、5円、10円コインの重さを測定を行いました。数値がばらついている5円硬貨の重さの測定精度を上げるためには、どうしたらよいか議論をして、議論の結果をもとに、10枚ずつ量って平均値を求める実験をさらに行いました。そして、真の値とは何かの議論をしました。

上皿天秤

②測定の誤差についてのお話をして、系統誤差と偶然誤差の説明をおこないました。系統誤差をなくすことと、偶然誤差はなくせないことの話をしました。さらに、データが多いと、偶然誤差はガウス分布(正規分布)になることを説明しました。

正規分布

(注)系統誤差と偶然誤差の説明(別ページにリンク

③食パンの重さの測定の結果とグラフでの表示について説明をしました。

④パンの重さのガウス分布から、科学者が商人の不正を見やぶる話と、水銀原子のランプの水銀のスペクトル線の広がりがドップラー効果によるもので、ガウス分布となる自分の経験の話をしました。

難しい話もかなりあったのですが、生徒はわりによく反応し、楽しんだいたように見受けられました。

板橋区立板橋第二中学校での活動

清水忠雄会員と大井みさほ会員が、2月4日に板橋区立板橋第二中学校で開催された、板橋区立中学校教職員教育発表会の中の理科部会の研究発表に参加して、コメント、助言を行いました。

清水会員は、今年度(2015年11月9日付の活動報告を参照してください)に中台中学校の星野教諭が行なった研究授業に参加しており、この授業について、その時に十分に伝えられなかった発表について意見を述べました。また、将来、生徒たちを受け入れる立場にある大学側からみた、初等中等教育への要望について、簡単にコメントしました。

大井会員は、板橋五中の佐藤教諭の自由研究の指導にも触れ、児童に興味・関心をもたせる方策について、具体的な事例も踏まえて意見を述べました。そのための本を読むことの大切さについても、意見を述べました。

readingbooks

SSISSは板橋区の理科部会の研究会に、今年度は3回参加しており、そのときのSSISSの活動がSSISSのオフィシャルサイトに掲載されていますが、そこからプリントアウトしたものが、参加者に配られていました(どんな活動だったかは、左カラムの検索欄に「板橋」と入れてリターンキーを押すと表示されます)。

聖徳学園小学校での活動

大井みさほ会員が、1月25日午後に私立聖徳学園小学校で「理科特別授業」の一つとして実験授業を行いました。

5,6年生の理科希望者が対照で、テーマは「光とは何か」として、講義、演示実験、児童による実験で構成しました。今回は授業時間を延長することが可能だったので、120分で行いました。1年おきにこの授業を続けていますが、毎回少しずつ工夫して変えてきています。

今回の内容は、

①太陽、電燈、蛍光灯、LED、レーザーなどのいろいろな光源と光の進み方の話と演示実験
②レーザー光を使って、児童が水槽で水中を通る光路および、反射、屈折の観察、レーザー光が水中や透明アクリル棒中を全反射して進むことを示す実験、光ファイバーを使って、モールス信号で数字を送る実験
③回折格子を使って、レーザー光の回折の観察、工作用紙で児童がそれぞれ簡易分光器をつくり、蛍光灯のスペクトルを観察

でした。

2人の理科教員に手伝ってもらい、児童にいろいろな実験を体験してもらうことができました。一部の児童は、すでに授業で回折の勉強もしていて、熱心に実験に取り組んでいました。

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宿題として、学習したことや興味を持ったことなどを書いてもらっているので、その内容を見て、今後のやり方に生かしたいと思っています。

 

八王子市立城山中学校での活動

有山正孝、大井みさほ、奥田治之、野津憲治、日江井榮二郎、廣田穣、細矢治夫、町田武生、和田勝会員が、1月9日土曜日の午後に、八王子市立城山中学校で理科の実験授業を行いました。

実験授業といっても、教室で行う授業ではなく、体育館の中に机を並べたアイランドを8つ作り、1,2年の生徒およそ90名が分散してアイランドの周りに座り、そこで各会員がそれぞれのテーマで用意した実験に生徒が参加するというものです。8つあるので、前半と後半50分ずつに分け、生徒は2つのテーマに参加できるようになっています。生徒は最初に入り口で、希望するテーマが2つ記入されたカードを選びます。
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8つのテーマは以下のようなものでした(小さくて見えないが、立看の左下から時計回りに)。
①和田・町田:顕微鏡で細胞を調べよう
②日江井:太陽の活動を学ぼう・太陽の黒点を見よう
③奥田:日時計を作ろう
④細矢:折り紙で結晶模型を作ろう
⑤大井:光の進み方を学ぼう
⑥有山:棹ばかりをつくろう
⑦野津:自然災害に備えるために地震や火山の仕組みを知ろう
⑧廣田:酸性・アルカリ性を調べよう

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実際に始まるのは1時過ぎですが、各会員は準備に余念がありません。下の写真は上から順に①、②黒点観測の準備、③、④、⑤、⑥、⑦、⑧

       
生徒さんたちが集まってきました。みんな、どれにしようかと考え中。
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この後、集まった生徒さんとSSISSの9人のメンバーが、体育館の舞台の前でご対面。さあ、始まりです。

それぞれのブースでは、皆、熱心に取り組み、講師の先生方も熱き思いを伝えました。そのいくつかの場面です。
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城山中学校の校長先生を初め多くの先生方と、八王子市立中学校PTA連合会の方々が、いろいろな面でこの活動をサポートしてくださいました。