総会後の講演会

5月19日の総会終了後、午後3時から午後4時10分まで、和田勝会員による「ウグイスってなにもの? -その繁殖戦略とホルモンー」というタイトルの講演会が行われました。

総会後に公開の講演会を行うのは、今回が3回目です。そのため、ちょっと気張ってA4の色刷りチラシを外注で作成し、総会の案内に同封して会員に配布するとともに、いくつかの場所に配布しました。
でもって盛況だったかというと、そんなことはなくて、会員以外の聴衆は両手で数えられる数でした(残念!)。

講演の内容は予告に書いたように、名前はよく知っているけれど姿を見た人はあまりいないウグイスの繁殖戦略について、和田会員が協力をしてくれた学生さんとともに秩父の山の中で行った研究をもとにしたもので、このサイトの2018年2月のホテルニューアカオでの活動報告に載せているものを少し短くして話しました。内容に関してはそちらをご覧ください。

ウグイスのような野生の鳥を対象に、フィールドで生理学的な研究(内分泌学も含めて)を行うのは、ますます難しくなっているように思います。「役に立つ研究」を行うことが、大学のような研究機関にも強く求められ、研究資金も「役に立つ研究」に選択と集中という名のもとに注ぎ込まれ、ウグイスの繁殖戦略を明らかにするというような「役に立たない研究」には、回ってきにくくなっているように思えます。

本来、科学の研究というものは、研究者が観察を通じて持った不思議だな、なぜだろう、なぜを説明したいな、という素朴な情念を実現させるために行う営為が根本にあります。こう書くと、そんなものにお金を出せるか!と言われそうですが、多くの科学的成果は、このような基礎研究から生まれた種を引き継いだ応用研究から生まれました(研究にはもう一つ開発研究があります)。広い裾野の基礎研究があり、その上に応用研究、さらには開発研究が乗っかる形になることが望ましいのではないでしょうか。

これは講演会が終わった後、懇親会の会場に向かう道すがら話し合ったことを発展させて書いたものです。SSISSは、上に述べた情念を小学生、中学生、高校生が育てていくのを手助けしたいと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です