市川学園 市川高等学校での活動

当会では、SSH指定校である市川学園市川高校の生徒さんに対して、発表会時の指導/助言を行ってきています。2025年度のSSH生徒課題研究の中間発表会が11月18,25,26,28日に開催され、当会の伊藤眞人、小林憲正、進藤哲央、坪村太郎、和田勝、町田武生の6名が上記日程のうち一日もしくは複数日参加して、SSH運営指導委員や大学教員・研究機関研究員などとともに、生徒の発表を視聴し質疑に加わりました。当該校は1学年11クラス430名中ほぼ半数が理系で、SSH生として理数の課題研究を毎週1日の午後に1年間にわたり実施しているとのことです。

市川学園校舎写真

 中間発表会は4日にわたり、各日とも8ないし5会場で同時に計222件の研究発表が行われたので、参加した会員は各日の5分の1ないし8分の1の発表を聴くことができました。生徒の研究は多岐にわたり、さまざまな課題が取り上げられていました。例えば学校の近隣地域での湧水の研究とか、パラシュートを風に流されずに落ちるにはどうするかという研究など、興味深いものも多く見られました。研究発表の中に、文系生徒の自発的な発表もあり、社会課題解決への問題意識の高い優れた研究成果で感銘を受けました。中間発表ということで、まだあまり進んでいない研究も散見されましたが、指導される理系の先生の数も豊富で、十分な指導が受けられる体制が整っているようなので、今後に大いに期待したいと思います。まだ学校としての中間発表会の大きな目的は生徒間での質疑応答でしたが、これももっと活発になることを期待します。

校舎内に展示されていた実物周期表(今回の発表とは直接関係ありませんが、とても分かりやすく勉強になります。)

 なお、11月26日は、SSH授業研究会として、外部の教員向け授業研究会が行われ、公開授業と課題研究発表会があり、その後に他校教員との意見交換会が開かれ、3名の会員が参加しました。このイベントは非常に大がかりに行われており、教職員の方々も大変なご苦労をされていると思いますが、生徒さんがますます充実した学校生活を送られることを祈っています。

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