「活動記録」カテゴリーアーカイブ

八王子市立高尾山学園での活動

大井みさほ会員が、11月7日の午後に、八王子市立高尾山学園で「光の進み方」というタイトルで、実験授業を行いました。参加者は児童・生徒6名と、教員の3名でした。

高尾山学園は、病気や経済的な理由を除き、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因や背景により、登校したくてもできない児童・生徒のために設立された体験型学校で、公立の小・中一貫校です。また本校は教育課程を特別に組める教育課程特例校(不登校特例校)です(高尾山学園HPより)。多摩地区初の民間人校長として平成25年度より赴任した黒沢正明校長から依頼を受けて、SSISSが体験型の授業を5回、行うことになりました。その第1回目です。

3つの実験グループに分け、それぞれの実験机に水槽を置き、赤と緑のレーザーポインターを利用して光の屈折、反射を観察してもらい、観察結果を図に書いてもらいました。教員たちが手伝ってくれたので、実験指導はスムースに進みました。

またレーザーポインターを使い、照射するビームの角度を変えてみて、角度にによって水面で全反射が起こることを観察させました。この全反射を応用して、光ファイバー内を光が遠くまで届くことを納得してもらいました。次に光ファイバーを用いて、教室の外に赤と緑の信号でYesとNoを伝える遊びも行ないました。

生徒たちは特に問題もなく、実験を楽しんだようでした。理科教員たちが、今後も実験を工夫できるようにと、光ファイバーを少量おいてきました。

 

小金井雑学大学での活動

大井みさほ会員が、9月17日の午後に、小金井市民会館で開催された小金井雑学大学で、「台所と物理」というタイトルの講義を行いました。参加者は雑学大学の理事長五十嵐京子さんをはじめ、大人が20名ほどでした。

台所を理科実験室とみたてて、1)力学との関係では包丁や缶切りなどの力や圧力、圧力鍋の圧力などについて述べ、2)熱力学、電磁気学に関係しては電子レンジ、冷蔵庫、電磁調理器などの原理や構造、ジュールの実験から求めたカロリーとジュールの関係、3)光学に関係しては白色の効果などについて述べました。

2月2日に東京雑学大学で行った講義と同じテーマの講演だったので、その経験から、今回はとくに電子レンジの説明を詳しくしました。

台風接近のためか、いつもより受講者は少なめでしたが、受講者はみんな熱心で、講義終了後の質問も多く受けました。

東京雑学大学での講義の時と同じく、電子レンジの電磁波の危険性について関心が高く、電子レンジを危険だから捨てようかと考えていた女性もいました。台所に入らないという男性がいるかどうか質問しましたが、一人だけいたのは興味深かったです。

八王子市立城山中学校での活動

有山正孝、大井みさほ、奥田治之、廣田穣、和田勝の各会員が、9月16日に八王子市立城山中学校で理科の実験イベント(科学実験教室)を行いました。8月に行った事前打ち合わせの報告で書いたように、今回は急な開催だったのでブースは、以下の5つしか開けませんでした。

①奥田:望遠鏡の原理。
②有山:モーターをつくろう。
③大井:光の進み方を学ぼう。
④和田:単細胞ゾウリムシも動くし、食べる。
⑤廣田:酸性・アルカリ性を調べよう。

八王子市は今年が市制100周年だということで、さまざまな記念事業が行われているようで、今日は午前中に、ブルーインパルスの祝賀飛行があったと、高尾駅北口まで車で迎えに来てくれたPTAの役員の方が話していました。

城山中学校について休憩、昼食の後、体育館で開会式があり、講師紹介があったのち、各ブースに分かれて実験が行われました。各ブース12名ほど、和田が担当したブースには保護者の方や小学生も参加していて、顔触れが賑やか、、。

90分の実験授業は、無事終了し、閉会式では生徒による感謝の言葉をいただきました。

 

八王子市立城山中学校での活動

大井みさほ会員と奥田治之会員が、8月9日に八王子市立城山中学校で、9月16日(土)に予定されているイベントの最終打ち合わせを行いました。

これも昨年に引き続いて行うものですが、今回は依頼から実施日までの日数が少なかったために参加予定会員の数が減り、ブースは昨年度の7つから5つになる予定です。

昨年度の実施要領をもとに、城山中学校の理科の教員、PTAの役員と、具体的な実施要領について最後の詰めを行いました。

江戸川子ども未来館での活動

今年度も、江戸川子ども未来館が企画した「夏休み応援プロジェクト」で、4名の会員が小学生4年から6年生の児童12から16名に対して実験授業を行いました。まとめてここに紹介します。

●廣田穣会員が8月1日に、「反応による色の変化とその応用」というタイトルで実験授業を行いました。内容は次のようなものです。

①色と光の3原色(講義と演示実験)
②光を発する反応(講義中心)
③蛍光についての実験・ブラックライトの応用(実験)
④炎色反応をきれいに見る(実験)
⑤ルミノールによる発色(実験)

http://happa-power.info/mystery3/pg248.html より

●有山正孝会員が8月4日に、「木炭電池を作ろう」というタイトルで実験授業を行いました。内容は次のようなものです。

①電池には用途に応じて様々な形・性能のものがある(講義と演示実験)
②飽和食塩水をつくる(実験)
③この食塩水を用い、備長炭、アルミフォイル、キッチンペーパーで電池を作る(実験)
➃低電圧用モーター、電子オルゴール、LED、豆電球を用いてこの電池の性能を確かめる(実験)
⑤電池の基本的構造と起電力についてやさしく解説(講義)


http://www.hitachi.co.jp/kids/event/summer2014/science/detail_01.html より

●大井みさほ会員が8月15日に、「光の進み方を調べてみよう」というタイトルで実験授業を行いました。

①各種の光源について(講義)
②水槽を使って、レーザー光による光の直進、屈折、反射、全反射の観察(実験)
③丸いガラス棒と光ファイバーを全反射で光が通る様子(演示実験)
④赤と緑のレーザー光を使って光ファイバーによる通信(実験)


http://optica.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-0168.html より

●和田勝会員が8月16日に、「生き物は細胞でできている」というタイトルで実験授業を行いました。

①まず植物も動物もすべての生き物は細胞を基本単位としている、細胞は小さいので顕微鏡が必要(講義)
②用意した染色済みのプレパラートを使って光学顕微鏡の使い方に慣れる
③玉ねぎ鱗茎葉の内側の表皮を切り出し顕微鏡で観察、次いで酢酸カーミンで染色して観察、スケッチをさせた
④ミニトマト、ナスの表皮も同様に観察
⑤単細胞生物の例としてゾウリムシを観察
⑥自分のほほの内側の上皮細胞を染色して観察
⑦最後に細胞が分裂して数を増やし成長することを説明し、ウニとメダカの発生の動画を見せる(講義)


http://www.torikyo.ed.jp/rika/cecdl/kenbi-miru/syoku-saibou.htm より

各界には、子ども未来館の職員の方と、ボランティアの方が手伝ってくれました(最後の2回はインターンシップの学生さんも)。

池袋立教中学校・高等学校での活動

有山正孝、大井みさほ、野津憲治、廣田穣、町田武生、箕浦真生会員が、7月29日の午後に、2017年度科学部・生物部合同研究発表会に参加し、16名の生徒たちの12件の研究発表を聞きました。

参加したのは、立教池袋中学校・高等学校の生徒、立教新座中学校・高等学校の生徒、それぞれの学校の教員、さらに立教大学理学部野学生、大学院生、生徒保護者も参加していました。

研究発表を聞き、質疑応答に参加し、指導、助言を行いました。中学1年生の発表は、これから実験研究に取り組む手掛かりを模索中のものがほとんどでしたが、高校生のものは、すでに本格的な実験研究を進めていて、この学校の多様な部活動の一端がうかがえました。

特に生物部は、自由な気風があふれ、物理や化学の研究なdが複数なされていて、興味深く聞きました。今後の発展、展開が大いに期待されます。科学部も生物部も、これまでも日本学生科学賞を何度か入賞しています。

市川学園市川高等学校での活動

廣田穣、細矢治夫、町田武生、和田勝の各会員が、7月8日の午後に、市川学園市川高等学校で行われた、平成29年度SSH課題研究中間発表会に参加しました。当日は、数学、物理、情報、化学、生物の分野ごとに、数学が口頭発表、それ以外はポスター発表がありました。

市川学園市川高等学校は、今年が創立80周年ということで、理事長はじめスタッフが研究レベルの一層の向上を目指していて、SSISSもそれに応えて、生徒の研究計画のポスター発表の時から、指導・助言などの活動を行っています。

理系の2年生の生徒全員が、個人あるいはグループで、理科の課題研究を4月から始めていて、今回はその中間発表会です。会員は、それぞれの分野で、生徒が行う口頭発表あるいはポスター発表を聞きました。

4月から始めたものなので、まだ計画を具体化するための装置の作製や予備実験の段階のものが多かったのですが、だからこそ、計画、仮説、実験方法、予備実験の結果などの説明を聞いて、疑問点や、よりよい方法の示唆など、助言を行うことができるというものです。

今回の中間発表を経て、夏休みには本実験を行い結果を出していくものと思われます。良い研究が行われるよう、発表を聞いた生徒たちにエールを送りました。

2時間の発表会の後、分野ごとに市川学園の教員と意見交換会が行われました。発表を聞いての感想と、気になった点などを述べあい、今後の研究の指導の仕方などについて意見の交換を行いました。また、成果の発表の仕方について注意すべき点についてコメントがありました。

香蘭女学校での活動

大井みさほ会員が、6月28日の午前に、東京都品川区にある香蘭女学校で、以下のような活動を行いました。

立教池袋中学校・高等学校の校長だった鈴木弘氏は、この4月から香蘭女学校の校長となりました。SSISSは立教池袋中学校・高等学校に事務局を置かせていただいていることから、この3月に校長室でこの異動の話を、直接聞いていました。

鈴木弘校長の就任メッセージ

さっそく鈴木校長から、同校の理科・数学があまり好きではない生徒を、どうように理科好きになるよう指導したらよいか、相談に来校してほしいと依頼を受けました。

化学の教員でもある船越日出映教務部長も同席し、いろいろと意見交換を行いました。SSISSとしては、協力できることがあれば、おこなう用意があると、伝えました。具体的なテーマなどは、今後、詰めて行くことにして、手始めに、たとえば細矢治夫会員の折り紙を使った活動はどうか、と話題となりました。

今後の活動の具体化が楽しみですね。

 

平成29年度の総会終了しました

報告が遅れましたが、5月20日(土)に池袋立教中学校・高等学校地学教室で平成29年度の定例総会が開催され、無事終了しました。
有山正孝庶務担当理事の開会の宣言の後、出席者と委任状等提出者数から総会は成立しているという宣言があり、続いて大井みさほ理事長から挨拶がありました。
議長の選出が行われ、大井みさほ理事長が議長を務めることになり、以降は議長が議事進行をつかさどり、議事が進められました。

第1号議題(平成28年度事業報告及び収支決算報告)
議長の指名により、野津理事から資料に基づいて平成28年度事業の報告がなされました。昨年度は狛江市からの依頼による件数が多く、充実した年度になりました。
続いて和田理事より平成28年度活動計算書、貸借対照表、財産目録に則って収支決算の報告がありました。
この後、奥田監事より4月20日に東京大学理学部化学教室会議室で行われた監査の報告がなされ、適切に管理されていることが報告されました。その後、審議の後、採決されて可決承認されました。

第2号議題(平成29年度事業計画及び収支予算案)
野津理事から平成29年度の事業計画の説明があり、和田理事からは予算案について、前年度と比較しながら説明がなされました。会員の高齢化と会員数の減少が顕著になりつつあることなど、苦しい台所事情が述べられました。それはともかく、採決の結果、可決承認されました。

第3号議題(役員選任の件)
5月末日で役員の任期の切れるのに伴い、6月1日からの2年間の任期の役員候補者の理事会案について、大井理事長から説明がありました。理事・監事とも現在の役員が重任するという案で、一括して採決することの可否を問い、出席者全員の賛同が得られたので一括して採決し、可決承認されました。新しい役員は重任ですので、このサイトの「SSISSとは」→「役員」をご覧ください。

予定されているすべての議案の審議が終了したので、自由な意見交換が行われました。西原会員から財団の助成に関して、町田会員からは法人の名前について、廣田会員からはNPO法人の認定について、意見が述べられました。

最後に、議事録署名人の選出が諮られ、山本學会員と行本万里子会員が選出されました。庶務理事が閉会を宣言して総会は無事、終了しました。

総会の議事録はここにあります。

市川学園市川高等学校での活動

廣田穣、細矢治夫、町田武生の各会員が、3月11日の午後に、市川学園市川高等学校で行われた、平成28年度SSH課題研究会発表会に参加しました。当日は、口頭発表4件と、ポスター発表128件がありました。

市川学園市川高等学校では、理系の生徒6クラス全員が理科の課題研究を行い、大学教授や研究者の指導・助言により、優れた研究成果を上げているものがあり、国内のコンクール入賞を経て、アメリカでの世界大会にも2年連続で派遣された実績があります。また、AO入試で最高位の大学への進学者も生み出しています。

理事長はじめスタッフが研究レベルの一層の向上を目指していて、SSISSもそれに応えて、生徒の研究計画のポスター発表の時から、指導・助言などの活動を行ってきました。

生徒211名が、個人あるいはグループで行った研究の最後の仕上げとして、選ばれた4件の講演とポスター発表を聞き、質疑応答を行うとともに、さまざまな助言を行いました。