狛江市立第三小学校での活動

二宮洸三会員が、9月6日の午前に狛江市立第五小学校で、5年生2クラスの児童を対象に、「大気の変化・気象の変化」というタイトルで、理科の授業を行いました。

普通の教室ではなく、広い視聴覚室(?)でプロジェクターを使ってスライドを見ながらの授業でした。担任の先生に紹介されてごあいさつ。20160906-1気象に関しては、4年生で「天気の様子」として天気による一日の気温の変化を学習し、5年生では「天気の変化」として、雲と天気の変化を学習します。教科書をパラパラと繰りながら、そのことを確認し、今日は、ちょっと違った視点も加えて話を進めます、と述べて最初のスライドに。そこには、、

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●何のために理科(気象)を学ぶのですか?という問いかけに

○物事を深く考え、理解するトレーニングのため
○自然の調和の不思議と美しさを知るため
○自然を畏敬し、謙虚になるため
地球のすべての人・生物を大切に思うため
○環境問題・災害対応などの社会生活に必要な知識を学ぶため

●簡単に「一口の答え」を求めない!
未知のことが多いことを知る!
ただの物知りにならない!
自然の調和と美しさに感動し、深く考えよう

とありました。うーん、深いですね。

でもって次に、大気・気象の変化をどのように観測し、記録するか、観測者による変化のとらえ方には、固定した点で見る変化と移動しながら見る変化があること、その例として設置した気圧計や温度計による観測と、ラジオゾンデや気象衛星による観測があることを紹介。

動かぬ人の見る変化として、東京の一日の温度の変化と日射量の変化、一年の気温と降水量の変化、それと各地の動かぬ人の観測の結果として、シンガポール、台北、東京、イルクーツクと緯度の異なる地点での一年の気温の変化を例に、太陽と地球の位置関係によってこのような変化は生まれることが説明されました。
20160906-4気温が変化すれば、空気の密度も変化して気圧も変わる。気圧が変化すれば高気圧・低気圧が発生して温度も変化し風も変化する。さらに雲ができ、雨が降る。これらの変化がまた気温を変化させる、、、。このような一連の変化が実際の気象の変化をもたらすので、「一口の説明」では説明できません。物理学・数学を応用して理解する必要があり、これはみんなが中学、高校、大学に進んで取り扱えるようになることで、楽しみにしていてくださいね、と将来の学習へのつながりを強調しました。

上の写真のように冬と夏では気圧の配置が異なりますが、この気圧も日々、連続して変化していて、それによって降水量や気温が変化します。このような気象の変化は地球が誕生し、大気が今のような状態になってから、連綿として続いてきました。大地殻変動や噴火、隕石の衝突による大きな気候変動も起こりました。今は人類の活動が大きな気候の変化を生み出しています。

最後に感動することについて一言。最初にひまわりの送ってきた地球にかかる雲の画像を見た時はとても興奮しました。「感動することが理解の始まり!」です。

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今では、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影した画像を簡単に見ることができます。

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(国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された「スーパー台風」に発達した台風4号 (アジア名:メイサーク)の写真(2015年3月31日撮影、4月2日提供)。(c)AFP/ESA/NASA/Samantha Cristoforetti)

今では国際的に使われている10種類の雲の分類法は、19世紀の初めにイギリスのハワードによって作られました。彼は製薬会社の化学技術者で気象はアマチュアでしたが、雲の分類の必要性を感じて各地で雲を観察し、10種に分類してラテン語をベースとして名前を付けました。

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雪の結晶も、虹も美しいですね。また生物を観察すれば季節の変化を体感できます。こうしたちょっとしたことやものに感動して、いろいろと考えてみてくださいね。

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最後に児童の代表からお礼のあいさつがあって、授業は終わりました。

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