沖縄県久米島西中学校での活動

和田勝会員が、12月4日(金)の午後2時から4時10分まで、沖縄県久米島町久米島西中学校で「久米島の自然と生物のかかわり」というタイトルで、3年生の生徒45人に出前授業を行いました。

最初に久米島西中学校の島村一司校長先生から、「久米島は周囲40kmの小さな島ですが、南西諸島全域の地層が見られ、動物が固有の進化をとげています。キクザトサワヘビやクメジマノコギリクワガタ等、頭に「クメジマ」とつく昆虫が多く見られます。生物と環境がどの様に関わり合っているのかを話してほしいです」という要請を受けました。調べてみるとたしかに、久米島には、クメジマの名を冠した固有種が多数生息しています。上に述べた以外にも、クメジマボタル、クメトカゲモドキ、クメジマミナミサワガニ、クメジママイマイなどです。

久米島は沖縄本島の西にあり、屋久島につながる東端のトカラ列島から、台湾につながる西端の与那国島までの孤状列島の中に位置しています。ちょうどフィリピンプレートがユーラシアプレートに沈み込む琉球海溝に平行した火山フロントに沿った火山島と付加体と、さらにサンゴ礁が堆積してできた石灰岩でできています。動物地理区では、日本本土が旧北区に含まれるのに対して、東洋区に属していて、昔、習った渡瀬線を思い出します。

プレート境界JODC( JODCの海底図にプレートの線を手書きで入れました。そのため線の境界は正確ではありません)

そこで構想10年(というのは嘘ですが)、やはりプレートテクトニクスの話を入れなければと思い、ウェーゲナーの大陸移動説から話を始めました。話の筋は以下のとおりです。

1)久米島には、どうして「クメジマ」の名前の付いた固有種が多いの?
2)地球の成り立ちを理解する
3)地球上にはどうしてこんなに生物がいるの?
4)進化と遺伝
5)ふたたび久米島の自然について

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校長先生に紹介されて話し始めました。中学3年までに、第二分野で、大地の成り立ちと変化、プレート、生物と細胞、生物の変遷と進化、生命の連続性、細胞分裂、遺伝の規則性と遺伝子(DNAが本体であること)などを学習してきているはずです。これまで学習したことが、すべてつなっがているのだということを強調して話を進めました。

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一生懸命、わかりやすくと気をつけながら話しているつもりですが、客席の反応は、、?うーん。笑顔が足りない、おっかない感じ。今、写真を見ると感じます。まだまだ話し方がダメなんですね。

最後に代表の方からお礼の言葉を述べてもらいました。また、後で感想を送ってもらいました。その中からいくつか。

「内容は難しかったです。しかし、久米島の動物や他の動物のしくみなど時代に適した体になっていくことを知り、とてもすごいと思いました。(後略)」
「とてもむずかしかったです。プレートとかやっていたのでじしんのはなし、つなみの話なども聞きたかったです。本当にむずかしかったです。」
「今日の授業では地理で学んだことや理科で習ったことがつながっていることに驚きました。一見、つながりがないようなプレートの話と久米島を含む沖縄の生態系が関係していることが新しい発見でした。また、理科で習ったことも出てきたのでとてもわかりやすかったです。」
「今日の出前授業は、今までに習ったことや、新たに知ることの多かった授業です。まず、最初の地球はほんとうはジグソーパズルのピースのようにくっついていたのが、はなれていったということでした。だから、もし大陸がくっついていたら外国にも簡単に行けるのかなと思いました。私は久米島に15年間住んでいるけれど、まだまだ久米島の生物や自然について知らないことばかりでした。遺伝や形質などについては理科の授業でも勉強していたのですぐに理解することができました。今日はおいそがしい中、私たちの出前授業をしてくれてありがとうございました。おかげで、久米島の自然や生物について、前よりも知ることができs巻いた。今日学んだことを忘れずに、いろんな人に久米島の良さをしょうかいできたらいいです。今日はほんとうにありがとうございました。」

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