対馬市立厳原中学校での活動

日江井榮二郎会員が、7月2日(木)に長崎県対馬市立厳原中学校で、「僕たちは星の子」というタイトルで、1、2、3年生の生徒に講義授業を行いました。

ちょうど、7月1日の午前9時の直前に1秒がうるう秒として挿入されたので、これに関連させて、1)時間と時刻の違い、2)地球自転速度が遅くなるためにうるう秒がある、3)遅くなるのは角運動量の変化によるが、その原因は地球核の運動の変動なのか、表面の大気・海洋なのか葉未だ議論中であり、解決は君たちにゆだねられている、4)暦はまつりごと(政治)に必要なので、中国では昔から改暦が行われていた、5)日本固有の暦を創ろうとした渋川春海の努力を描いた小説「天地明察」の中に、緯度と経度を間違えた箇所があった、と話して、生徒たちの興味を引き付けました。

続いて、サン・テクジュベリの「星の王子さま」の画像を見せながら、星が輝き続けて変遷をするとともに、その中心部では核融合により、水素からヘリウム、炭素、窒素、酸素、カルシウム、リン、などの元素が創られ、星の死とともに、星のガスが宇宙空間に放出される。惑星状星雲は星の死の姿であり、散光星雲・暗黒星雲は放出されたガスの姿である。これらが、再び引力により集まり、次世代の星が誕生するという、恒星の生涯を話しました。IzuharaTyu

その恒星が創った元素が、われわれの体を構成していのです。したがって、君たちは、かって夜空に輝いていた星が創った元素を体の中に持っている、だから君たちは星の子であるともいえる、星は様々な色合い、明るさで輝いているように、君たちも、輝く資質を持っており、それぞれ個性ある輝き方がある、この学校の校是である「切磋琢磨」を心掛けて、成長していくことを期待しています、とエールを送りました。

2時間の話なので、途中で10分間休憩を取り、後半は太陽の活動現象の動画、国立天文台が作った画像を見せ、13.8mの紐を138億年に見立てて、太陽誕生、生命の誕生、恐竜の跋扈・絶滅の時期を示し、100年間はわずか、0.1ミクロン、髪の毛の太さよりもはるかに短い期間であるが、君たちはこの長い歴史を体の中に秘めているのだから、自分の生命を、かけがえのない大切なものだという気持ちで見つめてほしい、と話しました。

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http://thecrystalskull.blog135.fc2.com/blog-entry-234.html

質問を受けました。中学生らしく、「自分の分身は路傍の石なのか、地球の分身は何か」、「宇宙背景放射は将来どうなるのか」などの質問が出ました。

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